「香りは脳の海馬に届いて、永遠に記憶されるから」 「ガラスには匂いがないんですか」 私がそう言うと、朔さんはぼんやりとした目をした。 「うるさい夜とか、そこから見る世界はどんなものか想像するよ」 紺色の空気の中、透明なガラス瓶の底で眠る朔さん…
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